「年金って毎月払ってるけど、これまでの記録はどうやって確認すればいいの?」
「年金記録の確認って、なんだか面倒くさそう…」
成人してから、毎月支払うことになるのが年金。
老後に大切になってくるというのはわかるのですが、具体的にどれほどもらえる計算になるのか、これまでの過去に、万が一払い忘れはないか、正確に把握している人は少ないかもしれません。
そんな時に活用したいのが、日本年金機構のホームページやねんきん特別便、ねんきんネットなどのサービスです。
そこには年金に関する様々な記録が、網羅されています。
いつかは確認しなきゃならないと思ってるけど、面倒くさそう…と億劫になりがちですが、これらのサービスは利用してみると、以外とすんなりと自身の記録がスムーズに確認できます。
この記事でご紹介されていることを、是非とも参考になされてみてください!
日本年金機構ホームページとは
年金に関する疑問点は解消するためには、日本年金機構のホームページを見るようにしましょう。
http://www.nenkin.go.jp/
ホームページの上部は、
・「年金に加入されている方これから加入する方」
・「年金を受給している方これから請求する方」
・「事業主の方」
・「障害がある方」
・「年金を受給している方これから請求する方」
・「事業主の方」
・「障害がある方」
と4ブロックに分かれ、それぞれの状況に最適な項目が紹介されています。
左側の「年金のことを調べる」では、年金制度全般について項目がわかりやすくまとめられています。
年金事務所に出向くまでもなく、基本的な疑問点はホームページでばっちりと解消できます。
込み入った質問をするために年金事務所まで出向く場合でも、あらかじめホームページを見ておくと話がスムーズに進むでしょう。
その他にも、年金に関する大切なお知らせ、日本年金機構を装った業者の犯罪に関する注意をチェックしておくことをおすすめします。
常に最新の情報が更新されるオンラインだからこそ、これらの情報は十二分に信頼できるわけです。
日本年金機構のホームページは、もちろんスマホのブラウザでも見れますが、スマホ専用の表示がされるわけではありません。
細かい字が多いので、なるべくパソコンやタブレットで見るようにしたほうがよろしいでしょう。
年金ネットとは
各個人のこれまでの年金の加入状況・支払い状況を知りたいのであれば「ねんきんネット」というサイトを利用しましょう!
https://www.nenkin.go.jp/n_net/
これまでの年金記録・将来の年金見込額・保険料の支払い漏れを確認したい時、日本年金機構への届け出などを作成したい時、このサイトを利用すると便利です。
「将来の年金見込額」については、受給年齢の繰り上げ・繰り下げを行った場合の受給額の試算が容易にできます。
老後の計画を建てるのに、是非とも活用したいところですね。
ねんきんネットには、スマホ版があります。(アプリ版はありません)
パソコン版と同様、ユーザーIDとパスワードを入力することによって確認が可能となります。
ねんきんネットを利用するには「ご利用登録」が必要となります。
その際にご確認していただきたいのが「アクセスキー」です。
「アクセスキー」とは、平成23年(2011年)4月以降に送付される「ねんきん定期便」に記載されている番号で、登録フォームに入力することにより、その場でユーザーIDとパスワードが発行されます。
「アクセスキー」の有効期限は3ヶ月なので、「ねんきん定期便」が届いたタイミングで「ねんきんネット」の利用登録を行うことをおすすめします。
「アクセスキー」がなくとも「基礎年金番号」を入力することによってユーザーIDとパスワードを発行することができます。
「基礎年金番号」とは、青色の年金手帳やねんきん特別便などに記載されている10桁の番号で、お近くの年金事務所でも確認が可能です。
その場合、日本年金機構の方で本人確認が行った後、ユーザーIDとパスワードがご自宅に郵送されてきます。
ただし、それまで5日程度かかってしまいます。
このユーザーIDとパスワードですが、なくしてしまったら大変です。
万が一他人の手に渡りなどしたら、あなた自身の年金記録が流出してしまいます。
紛失してしまうことのないよう、くれぐれも細心の注意を払ってください。
年金受給年齢早見表について
年金受給年齢早見表とは、その名の通り年金がいつから受給できるかが表示されている表です。
「年金受給年齢早見表」でブラウザ検索すると、PDFのサイトが表示されますので、そこから閲覧や保存をされるのがよろしいでしょう。
厚生年金と共済年金に分かれ、それぞれの各年齢ごとの年金支給開始が一覧の表となっています。
成人した日本人が全員加入することになる国民年金(いわゆる一階部分)に上乗せする形で、会社員の場合は厚生年金、公務員の場合は共済年金という公的年金制度が存在していました。
共済年金は、2015年10月に厚生年金に一元化されました。
これは、厚生年金と共済年金との不公平な差をなくすためという話です。
男性と女性では、女性のほうが早く支給されている場合もあり、昔の年代ほど、その傾向が顕著です。
ただし、男性のほうが年金支給額は多くなってきます。
年齢到達日は、誕生日の前日とされているので、誕生月の1日生まれの人は1ヶ月分早く年金がもらえることになります。
早見表の左側の年齢区分は、4月2日で始まり翌年の4月1日で終わるようになっています。
ねんきん定期便とは
年金加入者の元へ年に一回(加入者の誕生月、誕生月の1日目が誕生日の場合は前月)に配送されている「ねんきん定期便」は、ご自身のこれまでの年金の加入状況を把握するのに最適です。
ねんきん定期便:加入者の年代によって差異があり、50歳未満の方(35歳・45歳以外)・50歳以上の方にはハガキ形式、35歳・45歳の方には封書形式が送付されてきます。
ハガキ形式:シンプルにまとめられており、50歳未満のこれまでの「年金加入期間」や「累積保険料納付額」「加入実績に応じた年金額」をパッと見で把握することができます。
封書形式:「これまでの年金加入履歴」「国民年金保険料の納付状況」などとともに、年金加入記録の確認方法などの説明や、「年金加入記録回答票」が入っており、もし誤りがあった場合に訂正することができます。
35歳・45歳という節目の歳に、確実に訂正したいものですね。
50歳以上という年金支給時期が近づいてきた方には、これまでのハガキ形式の「加入実績に応じた年金額」の項目が「老齢年金の種類と受給見込額」に切り替わります。
ねんきん定期便に記載されている「アクセスキー」は、前項でご紹介した「ねんきんネット」の利用登録に必要となってきます。
「ねんきんネット」の利用登録を済ませた場合、以降の年金記録はそこからの確認となり、ねんきん定期便は配送されなくことに留意してください。
まとめ
目的別にまとめますと、下記のようになります。
・年金制度そのものに関する疑問については「日本年金機構のホームページ」
・自身の年金の加入状況について知りたいのであれば、年一回郵送されてくる「ねんきん定期便」か、オンライサービスの「ねんきんネット」
・年金の受給開始時期を知りたいのであれば「年金受給年齢早見表」
ご自分のこれまでの年金記録を調べるに当たっては、是非とも「ねんきんネット」を利用することをおすすめします。
ねんきん特別便のような用紙だと、万が一に紛失してしまうこともありますが、デジタルデータで閲覧するのであればそうした心配は御無用です。
年金は、老後の生活の礎となるもの。
人生80年時代だからこそ、しっかり管理して豊かな老後を送りたいですね!