雇用保険に加入していた人が退職して失業保険の給付を受けるには「ハローワーク」のお世話になりますよね。
正式には「公共職業安定所」といい、旧来は略して「職安」とも言われておりましたが、今は「ハロワ」ですかね。
ハローワークの具体的な業務としては、職業紹介や就職支援、公共職業訓練の斡旋、職業安定関係の業務などですが、
Webで “ハローワークインターネットサービス”も運営されておりますので、主に仕事探しの視点で概略などを紹介しましょう。
Contents
ハローワークインターネットサービス”とは
“ハローワークインターネットサービス”厚生労働省が運営する、就職支援・雇用促進のためのサイトで、求人の検索や雇用保険の手続き、求人の申込み手続きや雇用保険・助成金など、ハローワークに関する情報のサービスを提供しています。
そして、求人を行う事業者向けのサービスも提供しています。
近年は求人情報誌やWebの求人サイトも多数ありますが、そのほとんどが健常者向けであって、障害のある方にとってはハローワークが頼りになりますよね。
この“ハローワークインターネットサービス”は身体にハンデをお持ちの方々にとっても役に立つサイトであり、ハローワークへ出向く前の情報入手として最適なサイトではないでしょうか。
また、“ハローワークインターネットサービス”のページでは、職業訓練のコース情報として独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」のホームページへのリンクが貼られています。
また若者向けの就労サポートサイトなどへもリンクしていますので、就職に向かって行動を起こす時の「先ずはここから」といった位置付けになるのではないでしょうか。
誰でも使える“ハローワークインターネットサービス
“ハローワークインターネットサービス”のURLは「https://www.hellowork.go.jp/」です。画面上部のトップメニューは
1.仕事をお探しの方
2.事業主の方
3.ハローワークニュース
4.申請等をご利用の方へ
5.雇用保険関係
6.良くあるご質問
と並んでいますが、疑問が生じたときは迷わずに「良くあるご質問」のコーナーを覘いてみましょう。2.事業主の方
3.ハローワークニュース
4.申請等をご利用の方へ
5.雇用保険関係
6.良くあるご質問
トップメニューが目的別に分かれていて、尚且つページ内の項目配置も、知りたいと思われる確率の高い項目が優先された順序の構成になっていますので、初めての方にも分かりやすいように配慮されています。
たとえば、「仕事をお探しの方」のページでは「ハローワークのサービスメニュー・利用者マニュアル」から始まり、「求人情報検索」「障害のある方への求人情報検索」「トレーニング(職業訓練)情報検索」という具合に並んでいます。
それぞれの検索画面へのリンクボタンのほかに使い方の説明へのリンクもあって、始めて訪れた方に優しいつくりになっていますよ。
ハローワークインターネットサービス”を使う時の注意点!
トップメニューの上に「ログイン」表示がありますが、これは求人を行う事業者用ですので意識する必要は有りません。“ハローワークインターネットサービス”では「クッキー(Cookie)」(※1)を利用しています。
ブラウザの設定においてクッキーの設定で機能を無効にしたり、クッキーを削除するとサービスの全部または一部が利用できなくなることがありますので注意が必要ですよ。
※1:クッキー(Cookie)とは、Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて利用者の識別や属性に関する情報などのデータを一時的に訪問者のコンピュータに書き込んで保存させる機能で、そのデータをも意味します。
これによって、次にアクセスしたときに自動的に利用者の識別が行われて、前回の続きのようにサービスを受けることができるのです、便利ですよね。
ハローワークインターネットサービス”は問題解決・悩み相談サイトではありません!
ハローワークは就職支援を行なっていて、「職業相談」「個別相談」の形で就職に関する相談には乗ってくれますが、就職に関することならば何でもかんでも相談すればよいというものでもありません。とは言いつつも、迷った場合は取り敢えず相談してみましょう。
ハローワークの範疇でなければそれなりに案内や助言をしてくれるはずですよ。
そして“ハローワークインターネットサービス”は「ハローワーク」への窓口と捉えてくださいね。
興味の湧いた仕事をみつけたらハローワークに行こう!
“ハローワークインターネットサービス”を使って興味の湧いた仕事をみつけたら、次は「ハローワーク」に行きましょう。「履歴書」や「職務経歴書」など応募書類の書き方パンフレットも“ハローワークインターネットサービス”で取得できますが、
実際にハローワークを訪れた方が親切に指導してもらえますよ。
いいものが見つからない場合はハローワークの人と相談しよう!
探してみても自分の希望にマッチしたものが見つからないときは、ハローワークの担当職員に相談してみましょう。自分の探し方がまずかったり、条件が厳し過ぎたりなど要因は様々ですが、自分のやり方で希望に沿ったものがなかなか見つからない場合もあります。
その点ではハローワークの担当職員はその道のプロです。
職務にあたってはそれぞれの専門研修を経ており経験も豊富です。
探すコツも心得ていますので探し方の指導もしてくれます。
色々な面で臨機応変に対応してくれるはずです。
ハローワークに不満を感じたら
しかしながら、ハローワークの職員とて人間ですから其々が皆同じ対応をしてくれるとは限りません。どうしても個人差は出てしまいます。
厚生労働省ではハローワークの機能強化を図るため、職員の資質向上や継続的な業務改善の取組みを推進しています。
その一部の資料
「ハローワークのマッチング機能に 関する業務の評価・改善の取組」を見る限りは国も真剣に取り組んでいることが覗えますので、興味のある方は覘いてみてください。
ですから、万が一にも不具合が起こって「ハローワークの対応への不満」が生じた場合には縁了なく申告しましょうね。
それによって改善すべきところが改善されていくのですから。
「どうせ、お役所というところは・・・」
と考える方も多いと思うのですが、それでは良くなるものも良くなりませんよね。
ちなみに、厚生労働省のホームページに「国民の皆様の声」送信フォームが用意されていますが、ハローワークへの苦情については各地方の労働局の「職業安定課・職業対策課」となっておりますので覚えておきましょう。
厚生労働省の都道府県労働局所在地一覧ページのURLは
「http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/roudoukyoku/」です。
ネットで騒がれているハローワークの求人票
余談になりますが、あるユーザーが月給12万8,000円というハローワークの求人票を公開し、賃金の低さに苦言を呈してネット上で議論が巻き起こっているそうです。賃金については「最低賃金法」というのがあり、使用者は労働者に対して地域別最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりません。
厚生労働省の調査では、全国で最も低い最低賃金は時給737円(九州の福岡県以外の全県、高知県、沖縄県)なのです。
これを所定労働時間が8時間(1カ月あたりの平均労働時間が約171時間)で月給に換算すると12万6,027円となり、12万8,000円は、限りなく最低に近い賃金ということになります。
しかしこの求人票が、先の最低賃金が737円の地域のものであれば最低賃金法に反する求人ではありませんのでハローワークに掲載されていても、何ら不思議ではないわけですね。
はたしてこの話題はあえてハローワークの求人票を取り上げる必要が有ったのでしょうか。
賃金の低さに苦言を呈するならば、地域別最低賃金額の設定について物申すべきではないでしょうか。
皆さんはどう思われるでしょうか?
ちなみに、地域別最低賃金の全国一覧は次のURLに掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/
これによると、やはり東京がNo.1で958円、全国で最低の737円とは221円もの格差があります。
歌手・吉幾三さんの「俺ら東京さ行ぐだ」に象徴されるように、東京の給料が魅力なのは分かるような気がしますね。
まとめ
以上“ハローワークインターネットサービス”とハローワークにまつわる話を紹介しました。“ハローワークインターネットサービス”は始めて就活を行う方はもちろんお勧めですが、独自に就活を繰り返しておられる方にとっては新たな活路を見出すきっかけになるかもしれません。
国の機関が運営するサイトだからといって堅苦しく考える必要は有りませんので、というより安心して利用できるサイトです。
私たちの税金で運営されているのですから大いに活用しようではありませんか。
ここまでご覧いただきありがとうございました。